Mile Journal

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子育てされてる方に薦めたい【MIND SET マインドセット「やればできる! 」の研究】を読んで。

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小さい頃から読書感想文が苦手でしたcomastyです、こんばんは。
しかしなんだかんだ大人になり今ではちゃんと本を読むんですよということで
本日は【MIND SET マインドセット「やればできる! 」の研究】を
紹介したいと思います。

 

著者は社会心理学、発達心理学の世界的な権威である
キャロル・S・ドゥエック氏(スタンフォード大学心理学教授)です。

 

本書の内容は仕事、勉強、スポーツ、恋愛、家族の
どんなことにでも応用が効く物事に対する向き合い方が書かれているのですが
個人的には特に子育てされてる方に読んでもらいたいなぁという1冊です。

 

 

 

しなやかなマインドセットvs硬直なマインドセット

 

終始一貫して語られるのがこのしなやかな思考か硬直な思考かの対比です。
しなやかな思考に対してはポジティブ、硬直な思考はネガティブな意見が書かれており
上記の対比が繰り返し行われるので「くどいな・・」と思う部分もありますが


日常生活において適当な理由で諦めてしまったり、決めつけて思い込んでしまったり
自分自身で成長を止めてしまっているんじゃないかという意識の硬直に対して
はっと気付かされるような様々な分野でのケースが例で挙げられているので
スムーズに読み進めることが出来ます。


ただすぐに実践出来るようなテクニックのようなものはなく
そしてすぐに硬直な思考をしなやかにすることは難しいので定期的に目を通して
凝り固まった意識をほぐすマッサージみたいな位置づけの本ではないでしょうか。


学びへの意欲と成果主義

 

しなやかな思考は学ぶことやチャレンジすることを目的にし
硬直な思考は結果を優先すると本書では述べられています。


結果を優先することに囚われてしまうと失敗を経験した時点で
自分に不適合のレッテルを貼り次の挑戦に一歩踏み出せなくなるが
しなやかな思考は学ぶことやチャレンジすることに目的を置いているので
失敗しても次に踏み出すことが出来ると述べられています。
 

本書では実際に行われたテストとして硬直な思考の持ち主は
結果を気にするあまり実際に自身が獲得した点数より高く申告していたという
事例があり少なからず身に覚えがなくはないので
恥ずかしながらなんだか身につまされる思いでした・・・(;^ω^)

 

正しい褒め方へのアプローチ

 

本書を読んでいて個人的に一番オススメしたい内容ですが
自分自身のマインドセットだけなく子育てにおいての
しなやかな思考の育て方のヒントが書かれています。

 

正直、今まで自分は「怒って伸ばすより、褒めて伸ばす方が伸びる」
と漠然と思っていたのですがその褒め方次第で子供を硬直した意識の
持ち主にさせてしまいかねないということが述べられています。

 

例えばこんな褒め方をしたとします。

・すぐ覚えれたなんて頭がいいんだね!

・こんな絵を描けるなんて将来のピカソじゃないだろうか。

・勉強しなくてもA評価が取れるなんて凄いね!

 

もちろん褒めている本人も喜んでくれると思い称賛の言葉を
我が子に投げかけ、また言われた本人も大好きな両親に
認められ褒めてもらって嬉しくないわけがない。と思いがちですが

 

実はこの褒め方こそが硬直した意識の芽を植えてしまう行為である
と著者は注意を促しています。

 

どうしてこれらの褒め方が良くないか
そして逆にどのような褒め方であれば
しなやかな思考の芽を育むことが出来るか・・
続きは是非本書を購入して読んで下さい笑

 

合わせて読みたい書籍

 

旧版「やればできる!」の研究ではカットされてしまっている
経営者とアスリートの2章分が新装版では追加されているのですが
経営者の内容に触れる際にしばしば
著書「ビジョナリー・カンパニー」の話題が出ますので
ビジネス書として【MIND SET マインドセット「やればできる! 」の研究】を
読まれる方は事前にこちらも読まれることをオススメします。

ざっくりした紹介で申し訳ないのですが永続する企業に共通してる要素とは、
また比較として力はありつつもそれが出来なかったライバル企業を例に挙げた
資料の紹介やエピソード等が書かれています。

 

まとめ

 

しなやかであるか、硬直であるかによって経験した結果の良し悪しを問わず
得られるものに大きな差がありそれの蓄積が漠然とした「成長」という
言葉をよりクリアにイメージ出来た気がします。

 

そして何より「褒める」と言った一見ポジティブな行動も
成長を妨げてしまう毒にもなりかねないという見解も興味深かったです。

 

簡単なテストで100点を取り周りから称賛され悦に浸ることと
難しいテストで60点を取り自分に何が足りないか知ることを比べて
自分自身の成長の可能性を考えたらどちらがより有益であるか。
本書を読んだら自ずと答えは出ると思います。

 

本日紹介した書籍

 

新装版です。ビル・ゲイツ、絶賛!

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究

 

 

旧版です。経営者とスポーツ選手の2章分がカットされていますが
お安く手に入れるのであればこちらでも良いかと思います。

「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力

「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力

 

 

長期に渡る調査の結果から導き出された永続する企業の共通点とは。
寧ろウチの社長に読ませたいぜ・・(;^ω^)

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則